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三田まつりの歴史

記念すべき第1回三田まつりが行われたのは昭和53(1978)年。三田市制20周年を迎えた年でした。

その後、回を重ねるにつれてパレードをしたり、三田音頭の歌詞コンテストがあったりと、その時代ならではのイベントが数多く行われてきました。

多くの記録の中からピックアップしてご紹介します。

懐かしいあの頃の思い出がよみがえるのではないでしょうか。

いまの子どもたちにとっては、むしろ新鮮に感じるかもしれませんね。

テーマ「心のかよう、ふるさと三田」について

三田まつりにテーマがあるのをご存知でしょうか。

第41回(令和元年)まで、「心のかよう、ふるさと三田」が掲げられてきました。

まつりの長い歴史のなかで、このテーマが大事に受け継がれてきたのです。

(左初代まつりキッピー、右2代目まつりキッピー)

三田まつりの起こり

三田まつりの前身となるのが、「川まつり」や「納涼三田まつり」です。

商工会や観光協会、婦人会等の主催によって行われていました。

当時の恒例イベントとして、三田駅前は歩行者天国となり、婦人会約400名による「新三田音頭」の総踊りなどが催され、多くの方が楽しみました。

昭和の三田まつり【第1回~第10回】

第1回三田まつりは、昭和53年に開催されました。当時、財政難のため予算が全額カットされたにも関わらず、市民の皆さんの熱い思いで開催が決定しました。

花の装飾をした車がまちを走るパレードは昭和時代ならではです。三田市史編さんに寄贈された数ある写真の中から厳選してご紹介します!

第1回三田まつり(昭和53年・1978年)

記念すべき第1回三田まつりは、花車パレードや商店街の露店のにぎわいとともに開催されました。空にはバルーンも飛んで、当時の期待度が写真からも伝わりますね。

第2回三田まつり(昭和55年・1980年)

第2回三田まつりは昭和54年に実施される予定でしたが、財政難のため開催費用が全額カットされてしまいました。

しかし、多くの市民からの復活の思いが開催実現へと導きました。写真に見られるように、三田の「さ」をデザインしたロゴマークが誕生しました。

第5回三田まつり(昭和58年・1983年)

こちらは地域ごとの子ども神輿パレードです。地域ごとにデコレーションされた神輿を子どもたちが元気よく担いでいますね。

第6回三田まつり(昭和59年・1984年)

1枚目は、本町で行われた景品つりの様子です。子どもたちがお目当ての景品をゲットしようとがんばっているのがほほえましいですね。

2枚目は、子ども相撲の様子です。「のこった、のこった!」と威勢のいい応援が響いていたことでしょう。

第7回三田まつり(昭和60年・1985年)

第7回では、露店のほかにも電話の歴史を紹介する企画がありました。いろんな電話が展示されていて子どもたちに人気だったようです。気分はすっかりビジネスマン!?

第8回三田まつり(昭和61年・1986年)

1枚目は獅子舞の演舞を撮ったものです。ステージでは若者によるバンド演奏や抽選会のほかに、伝統芸能の発表もありました。

2枚目の子ども神輿も盛況だったようです。

第9回三田まつり(昭和62年・1987年)

この年は「光と水と音のファンタジー」をテーマに、武庫川でシンセサイザーショーが催されました。

華やかに打ち上げられ、水面に映った光が美しいですね。

第10回三田まつり(昭和63年・1988年)

武庫川ではリバーサイドアートが開催され、水上のバルーンアートや堤防にペイントが施されました。

ちなみに、昭和63年に三田市は市制施行30周年を迎えました。

平成の三田まつり【第11回~第20回】

平成に入り、三田の人口がどんどん増えていきました。第18回(平成8年)のサブテーマは「10万都市記念」!人口10万人突破を記念してつけられました。

三田まつりオリジナルのビールラベルも制作され、にぎわいの様子が伝わってきますね。

第11回三田まつり(平成元年・1989年)

1枚目は「いかだ渡り」の様子です。フワフワと浮いたいかだの上をバランスをとりながら対岸へわたるという面白い企画です。

2枚目は魚のつかみどりです。たくさんの子どもたちが魚をつかまえようと楽しんでいました。

第12回三田まつり(平成2年・1990年)

第12回でも花車パレードが行われていました。第1回(昭和53年)の様子と比べるとカラフルにグレードアップしてますね!

第13回三田まつり(平成3年・1991年)

まつり会場のステージの様子です。当時のファッションに懐かしさを覚えた方もいらっしゃるのでは?

第14回三田まつり(平成4年・1992年)

1枚目は、三田まつりパレードの開会式の様子です。写真奥に鼓笛隊が控えているのがわかります。当時の盛況ぶりが伝わってくるようです。

2枚目は、子どもたちによる演舞ステージです。会場に多くの方が集まっていますね。

第15回三田まつり(平成5年・1993年)

1枚目は、市制施行35周年を記念した地域ごとのだんじりが勢ぞろいした様子です。どれも立派ですね!

2枚目は、まつりのクライマックスである「市民総踊り」です。老若男女とわず踊っていますね。

第16回三田まつり(平成6年・1994年)

1枚目は、三田まつりパレード開会式の様子です。2枚目は、ステージの様子です。第16回は、「三田市家族の日」制定1周年記念がテーマでした。

第17回三田まつり(平成7年・1995年)

1枚目は、抽選会の様子です。所せましと並べられた景品を誰が当てるのか、ドキドキ感が楽しそうですね。

2枚目は、参加企業による神輿です。三田まつりはいつの時代も、様々な団体のご協力がありました。

第18回三田まつり(平成8年・1996年)

この年、三田市は人口10万人を突破しました。1枚目は、その記念に制作された記念のうちわとビールです。

2枚目は、市民総踊りの様子です。仮装して参加される方もおり、仮装パレードのように盛り上がりました。

第19回三田まつり(平成9年・1997年)

1枚目は、クラシックカーの展示企画です。多くのクラシックカーが並んでいますね。

2枚目は、「三田太鼓」によるステージです。まつりに欠かせない伝統芸能として大切に引き継がれています。

第20回三田まつり(平成10年・1998年)

1枚目は、市民総踊りの様子です。何重にも輪になって、楽しく踊っている様子が伝わりますね。

2枚目は、三田・三輪地区の伝統行事「幟さし(のぼりさし)」です。(写真は三輪地区)

本来であれば、正遷宮(社殿の更新修繕)の際に奉納されますが、特別に三田まつりでも披露されました。

出典・参考資料

  • 『三田市史』
  • 『三田市史 別編 さんだ40年のあゆみ』
  • 三田市広報『伸びゆく三田』 昭和43年9月号~昭和51年8月号

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